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俺はここに無い道筋を選んだ。
ばきっと骨が折れる音がする。
「もう一発ぅッ!!!」
振り返り様に背中に食らわす。
「がァッ………」
勢いでなのか前のめりに倒れた。
俺は警戒しつつ距離を取り
残りの蛇の頭を潰した。
「………っくしょ……う。殺したな……よくも……ッ」
「……………」
「………決めた。速攻でアンタ殺してアイツも殺す」
青騎士の足元から青白い円が広がる。
「うん。知ってた、そうなるの」
「ムカつくヤローだわ……。だがこれは避けれねぇはずだぜぇ、いくらチートのアンタでもな。それに今回はあの眼帯ヤローもいねえし」
「そうだね」
「はは……命乞いなら今だぞ。あとで喚き立てるように言ったって楽にしねえよ。毒と熱でのた打ち回らせてやる」
………どうしよう。
ピンチすぎて逆に冷静になってる俺。
って、……あれ?
身体動かない……
「あー、やっと効いてきたカンジ? さっすがに鍵は守護が強いねぇ」
毒?
え、でも俺、噛まれてないよ。
「血だよ。手に付いてんだろ? そんだけ付きゃあ十分さ」
視線だけで手を見れば蛇の頭を潰した時に付いたであろう血がいくつかあった。
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