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「まさか本当に……ッ」 「これで仕舞いにします!」 「ッ?!」 にしは立て続けに青騎士の上と下に円盤を展開する。 炎が目の前の方の円盤にぶつかる。 それと同時に上と下の円盤からはぶつかったソレが勢いをそのままに放射される。 「ぐがぁぁあああぁああ――――――――ッ???!!!!」 人の肉が焼ける嫌な臭いが風に乗って鼻を突く。 あの自信家変態野郎の最期は案外呆気ないものだった。 焼け跡は柱の間を吹き抜ける強風がいっきに持ち去って跡形も無くなった。 「俺が良いとこ掻っ攫って良かったんですか? あんなに意気がってたけど」 「………悔しいけど、どこをどうしようが俺が勝つって道筋は無かった」 「それはしょうがないですね。………ま、俺にとっては仇討ちが出来たんで悔やむようなものは一切無いですけどね」 「やっぱ……やっちゃったの?」 「………赤騎士の事?」 「うん」 「見ます?」 「そーゆーのさ、好き好んで見たい奴いると思う?」 「冗談ですよ」 「でしょ?」 にしは柱まで行くと座り込んだ。 「にし……大丈夫?」 「いや、ちょっと……休ませて。ついでに下から来るのも待ちましょ」 「そうだね」 .
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