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「人のこと駒ってひどくない?」
飛び出したはいいけど
目の前には青い炎。
咄嗟に最大級の円盤を展開した。
その時青騎士は何か言っていたような気がしたけど俺はそれどころじゃなかった。
当たる少し前に青騎士の上と下に円盤を展開した。
「これで仕舞いにします!」
直後に聞こえるのは燃え盛る炎の音と断末魔の叫び声。
そして今に至る。
力を使いすぎたのか頭が馬鹿みたいに痛かった。
「これ、鍵の力で何とかなりませんか?」
「うー……。したいけど、俺の自分にしか作用しないんだもん!」
「そうですか」
「……ゴメン」
「アンタのせいではないでしょ」
「いや、だけど……」
「分担されてんでしょーよ、きっと。アンタとあの人とで」
その時跳ね上げられた階段の所から黒い靄が立ち上った。
思わず立ち上がり身構える。
「西野ストップ! 俺! 俺らだって」
徐々に靄は形を取って舞崎と臣野さんが現れた。
「………上手くやったんですね」
「いや、それがそうでもないんだわ」
「……肩に担がれてるその様子だと………そのようで」
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