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「眼は代償無しで出来たんだけど腹のほうはそうもいかなかったんだよね」 「そっか……まーくんダイジョブ?」 「うん大丈夫。ありがとう」 「ちなみに身代わりにしたのは?」 「何となく分かるだろ? 白騎士だよ」 「「はっ?!」」 「大丈夫だって。身体に異常無いもん」 いやいやいや……… そういう問題じゃ……… 「それになんか身体も軽いんだぜ」 「………陽世は影世を征するってホントなんですね」 「だな。………おっ」 その時ガコ、と音がしてエレベーターが止まった。 「とーちゃーく!」 「って、言っときますけどここから3時間は歩くんですよ」 「……そうだった」 「この先は特に目的地まで何も無いとは思いますけどすこーしだけ気ぃ張って上まで行きますよー」 「おー!」 ま、100%気ぃ張ってたら途中でバテますからね。 かと言ってゼロもダメですけど。 そのキッカリ3時間後、 最後になるであろうフロアに到着した。 フロアと言っても風がもろに当たる外で、その先には長い長い階段があり見上げた先には真っ白な神殿のような建物が見える。 「ついに最後、かな」 「そだね」 「ここまで……長かったです」 「出来れば、全員でここまで来たかった」 「「「……………」」」 臣野さんの一言に優さんの事が脳裏に掠めた。 「行こう」 けどそのあとに振り切るように力強く続いた言葉に俺らは頷いた。 「ああ」 「うん!」 「ええ」 四人並んで最後への一歩を踏み出した。 .
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