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あとは数人を残すのみ。
ここに至るまで案外時間を食った。
やっぱり最後の方に残るのは個々の能力の高いやつ。
「流石王様。強いねー」
「ですね」
舞崎の影を使った通信手段は舞崎への負担が大きかったから一度遮断した。
窓から射す光は少し赤みを帯びている。
沈みきってからだと相手が見えなくなってしまう。
それだけは絶対に避けたい。
「そろそろ王手に行かせろってーのッ!」
舞崎が一人潰した。
そして内側から破裂させる。
少し前に王様は人を盾にしてきたから舞崎がそれを防ぐために後方支援に回った。
人の身体は普通の銃弾を通さないしナイフに人の脂が付けばいくら切れ味が良かろうと一発で錆びる、ある意味最強の盾。
そのおかげで危うくオレは銃もナイフも使い物にならない状態になる一歩手前にまで追い込まれた。
要するに、相性が超最悪の相手。
だから倒した奴は舞崎が潰すか西野が鎗で床に打ち付ける事になった。
「打撃組は?」
「嫉妬するほどコンビネーション最高」
「まあまあ落ち着きなさいな」
「大丈夫。てかラスボスが群衆バトルとか無いわ」
「ホントそれな」
「下衆なんだか臆病なんだか……」
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