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授業が終わった。
「あそこに行こう」
楓月紗は思った。
「楓月紗~今日カラオケ行くんだけど、一緒行こ~」
百合だった。
「ごめん~今日はだめなんだ…また誘って~」
「残念…今度行こうね~」
百合は本当に残念だと思っているのか…?本当は、私なんか誘いたくなかったんじゃないだろうか。私が断って本当は喜んでるんじゃないか。っていつも考えてしまう。いつもなら、誘いを断ることはない楓月紗だが、今日はどうしても行きたいところがあった。
「楓月紗また明日~」
「みんなまた明日ね~」
学校を出た楓月紗は、歩いてどんどん人気のない道へと進んでいく。そして、あるところで足を止めた。
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