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「……最悪」
私もそれだけ呟き、屋上を後にした。
「ねぇ…」
「それ以上近づかないで」
「ひっで~」
なぜか今私は、あの人と帰っている。
私が後から教室へ戻ると、教室で待っていた。
「なんでそんなに拒絶するわけ?」
「言わなきゃいけない義務はないですよ、ストーカーさん」
私は彼から一歩離れる。
「オレにもちゃんと名前があるんだけど」
彼が距離を一歩縮めてくる。
「教えてもらってないし」
「あ、知りたかった?」
「そんなこと一言も言ってない」
「あ、そう。」
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