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「そろそろ教室戻ろうか」 「…うん」 白石くんにつられて、ゆっくり立ち上がる 私の一歩前を歩く背中を見つめていると、さっきのことを急に思い出して、顔に熱が集まるのを感じた し、しばらくは考えないようにしようかな…、うん…! 変に意識しちゃう、ってもう十分しちゃってるんだけど… ――白石くんがこっちを見ませんように 顔が真っ赤なの、絶対ばれちゃうから… 私はこの時、誰かに見られていたなんて思いもしなかった そして、それを知るのは、すぐ後のこと―…
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