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キーンコーンカーンコーン―…
涙で濡れた頬を、乾いた風が撫でる
教室には戻れる気にならず、今私は屋上に来ている
前来たときと同じベンチに座り、同じように膝に顔をうめる
視界が真っ暗になる
まるで今の私の気持ちみたい
自分でもなんで泣いてるのかわからないのに、涙が止まらない
私ってこんなに弱かった?
前みたいに1人に戻るだけだよ?
今までだってずっと1人だったじゃん
泣くようなことじゃないでしょ?
何度自分に言い聞かせても、涙は溢れてくるばかり
私は声を押し殺しながら泣き続けた
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