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「ふざけてんのはてめーらだろ」
白石くんが今までに見たことないような怒った顔で男を睨みつけていた
それは、怖い なんて一言で言い表せるようなものじゃなかった
そう思ったのは私だけじゃなかったみたいで
男たちは逃げていった
「大丈夫だった?」
いつもみたいな冷静な顔で私を覗き込んでくる白石くん
私は無言で頷いた
ホントは怖かったし、今でも足がガクガクしているけど、精一杯平静を装う
そんな私を見て、フッと笑ってから
「はぁ~~、良かった…」
と白石くんはしゃがみ込んでしまった
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