203人が本棚に入れています
本棚に追加
私は恐る恐る手を出して、白石くんの手にそっと重ねた
その手は、優しく、だけどギュッと握り、ベンチに座っている私を立ち上がらせた
「よし、行こうか」
「う、うん…」
白石くんは手を離した
きっと、私が怖がらないように気を使ってくれたんだろう
白石くんは、そういうところまで気がまわる人だってわかったから
わかってる、けど…
なんでだろう
なんか、モヤモヤする…
モヤモヤっていうか、チクチクっていうか
胸の辺りが苦しい…
最初のコメントを投稿しよう!