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私は恐る恐る手を出して、白石くんの手にそっと重ねた その手は、優しく、だけどギュッと握り、ベンチに座っている私を立ち上がらせた 「よし、行こうか」 「う、うん…」 白石くんは手を離した きっと、私が怖がらないように気を使ってくれたんだろう 白石くんは、そういうところまで気がまわる人だってわかったから わかってる、けど… なんでだろう なんか、モヤモヤする… モヤモヤっていうか、チクチクっていうか 胸の辺りが苦しい…
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