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「あの!」 沈黙を破って口を開く 「ありがとう…」 「うん」 「………」 「………」 また沈黙… このまま白石くんが動くまで待ったほうがいい? それとも、みんなを追いかければいい? 気まずくてなのか、それ以外の感情からなのか 私の心臓はバクバクして、今にも壊れてしまいそう 「オレさ…」 私がうるさい心臓を落ち着かせようとしていると、白石くんが不意に口を開いた 「自分でもビックリするくらい、独占欲強いみたい」 「え…」 「黒田さんがみんなと居るの見ると、嬉しいけど寂しいみたいな…、なんか複雑だ」 白石くんがいつになく真剣な顔でそんなことを言うから、恥ずかしくなって俯いた
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