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「じゃ、また」
「え…?」
帰る途中で白石くんが立ち止まってそう言った
私が不思議そうな顔をして見ると、
「ほんとは暗いし家まで送りたいけど……、ね。無理に行く気はないから。
じゃあ…」
と、何かを堪えているように笑った
そして、私に背を向けて歩きだした
私は遠ざかる彼の背中をじっと見つめた
なんだか心臓をギュッと掴まれたみたい
胸が苦しい…
なんで……?
そう思うと同時に、私は白石くんの背中を追いかけていた
「待って!」
「え…?」
「白石くんなら、知られてもいい……ううん、知ってほしい…!」
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