第2章~出会い~

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私は素直に答えた 実は…私は毎日、ここに来て魔法の練習をしていた ここなら、おっきな魔法を使っても被害は出ないから 一応は結界を張るけどね… なので、ここに居られると迷惑なの… とは怖くて言えないけど 彼は察したようでゆっくりと歩き出す だが、身体がふらつき 膝から転んだ 「…?!ちょっと…大丈夫!?」 私は慌てて彼に近づく 彼は近づくのを拒もうと手を振るが 私は構わず傷の様子を診る かなりの出血を適当な布で無理矢理止めている… そんな傷が至るところにあった 一体、何と戦ったらこんな怪我をするんだろ… 一瞬、そんなことを考えた これは明らかに人にやられた傷ではない 医者の知識はなくとも、それくらい解る なら…彼は何と…? 彼に触れてみる… 身体が小刻みに震えていることに気がついたから 出血のせいで体温も下がり、かなり危険な状態らしい それでも彼は立ち上がる 私はとっさに彼の腕を掴み、座らせると回復魔法をかけた 彼の傷が徐々に消えていく…同時に体力も回復する魔法だ
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