第2章~出会い~

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だから、そのまま伝えた 「ん~…わかんない」 「わからない…?」 彼はさらに怪訝な顔をする… 「俺は…国王殺しの犯人だ…下手したらお前も殺されてたんだぞ? しかも、助ける義理もない…お前も共犯扱いになるかもしれないし…」 彼はそんなことを言ったが、彼から殺意は感じない 「私を殺すつもりなら、さっき出来たハズだし、あなたから殺気を感じないから別に怖くない。 それに、目の前に死にそうな人がいたら助けるのは普通よ」 私はにっこり笑った 「それに、ここは結界があるから、外からは見えないわ ゆっくりして行って大丈夫よ」 彼は何も言わず目を逸らした やっぱり意味がわからないのかも 私でも自分の行動がよくわかってないし… ただ…何故だか彼が警備兵に捕まってほしくない そう思っただけ 悪い人ではなさそうだし… 「ねぇ、あなた…名前は…?」 彼はまた私に視線を向ける 「……ヒロ」 ヒロと名乗った青年は床に腰を下ろした 私も少し距離をおいて座る …今日の練習は中止だな… そんなことを考えていると ぐぅうぅ~ 隣からお腹の虫が鳴く声がした 私は苦笑して彼を見る  
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