第2章~出会い~

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だけど… 周りからの非難の目に耐えられなくなった私は 田舎へと引っ越した 田舎なら受け入れてくれるかもしれない… そんな甘い考えで… だが…その考えはすぐに打ち砕かれた 田舎のほうが人を見る目が厳しく さらに酷い迫害を受ける羽目になったのだ 私はこの街に戻り、人目につかないように静かに暮らしてきた だから友達もいない 両親は数年前に亡くなったから今は完全に独りだった 別に寂しくはない 私には魔法がある 毎日、鍛練することで自信を付けてきた 誰かを傷付ける魔法じゃなく 誰かを救える魔法を身に付けることで 悪い歴史を拭いたかった 私は自分の肩まで伸びた髪を指でとかす 「こんな色だけで判断されたら迷惑だけど… 仕方ないし、私はこの色が結構好きなんだ…」 自嘲気味に笑ってみる 「自分だけは自分を好きでいないと…可哀想でしょ?」 なんちゃって… と私は彼に笑いかける 彼は真剣に話を聞いてくれていた こんな私を差別することもなく 批判するわけでもなく ただ黙ってそこにいた
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