第2章~出会い~

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ヒロは小さくため息を吐く 「助けられたし…匿ってもらった上に食事まで頂いたんだ 礼くらいはするさ」 私はパッと顔を上げた 「礼…?」 「あぁ…何か俺に出来る事があれば、な」 「出来ること…」 私は真剣に考える 今まで、まともな友達すらいなかった私は こういう時にどうしたらいいのかわからない ヒロは何も言わずに待っている… 沈黙が続く この空気に余計焦ってしまう私… 「じゃあ…練習…」 消え入りそうな声で呟く 「練習?」 ヒロはキョトンとして聞き返す 私は小さく頷いた 「今まで…一人で練習してきたから…練習相手がほしい…」 小さい子がオモチャをねだるように遠慮がちに 上目遣いで見上げる とっさに口をついて出てきたお願いなので 言った後で若干パニクる 「い、いや…ヒロは病み上がり…てか…怪我してたし…無理だよ…ね」 ただ、少しでも一緒にいたいが為のお願いだし 別に本気じゃなかった…
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