第2章~出会い~

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だけど… 「別にいいよ…そんくらい」 ヒロはあっさりと承諾した 「むしろ、そんなことでいいのか」 なんかもっと凄いことを言われると思ったらしい… なんか…ちょっと…失敗かな… そんなことを考えてると ヒロが数歩離れたところで 長剣を抜く 「どこからでも」 ヒロ完全に戦闘体勢だ 本気じゃないだろうけど かなりの圧力を感じる… …ゴクリ… 唾を飲み込むと、深呼吸を一つ… 両手を合わせて戦闘準備に入る すかさずヒロが踏み込んでくる 私は無詠唱で結界を張る 長剣の切っ先は風に煽られ、軌道がズレる 私の得意魔法は風なので 空気さえあれば私の有利だ 続けざまに鎌鼬を放つ ヒロはそれらを全て長剣で弾く そしてお互いに距離をとる 「なかなかの腕だな」 ヒロは息一つ乱さずに立っている 「ヒロは速いね」 私の鎌鼬をあっさりと弾くところを見ると かなりの手練れだと思う
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