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戦意を無くした私は術を解く
ヒロは長剣を鞘に納め、
床に座り直すと深い深呼吸をする
あの重力を耐えるなんて
かなり身体に負担がかかったハズだ
それでも、ヒロは平気そうな顔をしている
私もヒロの横に座る
「…ヒロ…凄いね」
素直に感想を述べてヒロを見る
「ん?…まぁ、王宮で鍛えられたしな…」
ヒロは応えた
「王宮…護衛兵って…そんな強いのか…」
私は実戦経験がないけど、自分の魔法にそこそこ自信を持っていた…
だから、結構ショックだった
「…普通の護衛兵とはちょっと違うけどな…」
私がキョトンとしていると、ヒロは続ける
「あぁ…普通の護衛兵は王宮の周りで起こる事件とか事故とかが対象…つまり、人間が相手
俺みたいなのは護衛兵の中でも“特別兵”と言って、違う種類を相手する…例えば、モンスターとか…」
ヒロの言葉にびっくりした私は口をアングリと開けた
モンスターが相手…?
確かに、この王国は度々モンスターに襲われる
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