第2章~出会い~

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そんなある日 施設を抜け出したヒロの目の前に王国の執事が現れる たまたま、近くの市場で買い物をしていた執事はヒロを見て目を丸くした ヒロが片手に自分よりも大きな長剣を握りしめていたからだ これは親が施設に預ける際にヒロに渡したモノである 施設の特別な場所に隠されていたが… この日、ヒロは長剣を見つけ出した それを持って 二度と戻らないつもりで施設を抜け出した ヒロが9歳のときだった 執事の男性がヒロに関心を持つのは当たり前だったかも知れない 明らかにヒロは普通の子どもではなかったから 刀身が自分の身長よりも長い長剣を持ち 鋭い眼差しで睨む…僅か9歳の少年 執事はヒロに王宮に来るように勧める ヒロは王宮に興味は無かった だが…行く宛もない… 「どうだ?王宮で働いていればご両親の手掛かりも掴めるかも知れないぞ?」 幼いヒロにとって…それは大きな希望となった 万が一…王宮で働けなくても、執事は自分で引き取って育てるつもりでいた それほどに ヒロの存在が大きく見えたのだ
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