第3章~出発~

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……まいったな… ヒロは心の中で呟いた 昨日の事件の後 誰も来ないだろうと思って、やってきた廃墟 そこで体を休めて行こうと思っていた そこに…いきなり現れた、まだあどけなさの残る少女 身長も150センチ程度だろうか… 華奢な体躯に赤褐色の髪と瞳… まだ子どもと大人の狭間って感じの少女だ… そんなトモが俺を助けてくれた ニュースで昨日の事件は放送されているだろう… 俺が何をしたかも知っているハズなのに 追っ手から俺を匿ってくれた しかも、一緒に行きたいと言う… だけど… これから俺が向かうのは 多分…地獄 無事に生きて帰れる確証もない むしろ 俺は死にに行くようなモノだ そんな場所に トモを連れて行く訳には行かないだろう…
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