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……まいったな…
ヒロは心の中で呟いた
昨日の事件の後
誰も来ないだろうと思って、やってきた廃墟
そこで体を休めて行こうと思っていた
そこに…いきなり現れた、まだあどけなさの残る少女
身長も150センチ程度だろうか…
華奢な体躯に赤褐色の髪と瞳…
まだ子どもと大人の狭間って感じの少女だ…
そんなトモが俺を助けてくれた
ニュースで昨日の事件は放送されているだろう…
俺が何をしたかも知っているハズなのに
追っ手から俺を匿ってくれた
しかも、一緒に行きたいと言う…
だけど…
これから俺が向かうのは
多分…地獄
無事に生きて帰れる確証もない
むしろ
俺は死にに行くようなモノだ
そんな場所に
トモを連れて行く訳には行かないだろう…
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