第3章~出発~

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でも トモは真剣な眼差しで見上げてくる こんな小さな体で 今まで、たくさんのことを背負ってきたのだろう… トモの眼差しにはそんな凛々しさがある 「…ねぇ…何か言ってよ…」 ずっと考えこんでいたせいで トモが俺の腕を掴んだ… 「…ん、あぁ…」 どうしよう… 確かに…俺独りでは心許ない… でも…危険すぎる… 「トモ…今、何歳?」 いきなりの俺の質問に拍子抜けしたらしいトモは、きょとんとした表情で 「20歳だよ?」 と答えた …20かぁ… 「え??…20!?」 俺の3歳下? …未成年だと思ってた… トモはちょっとムッとした表情で 「…童顔って言われる…」 と、ちょっと俯いた …そうだろうな…
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