第3章~出発~

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「はっきり言って…トモの実力がわからないし、共に旅をできる状況かどうかもわからない…」 トモは俺をじっと見つめてくる 「だから、試験をしようと思う…」 トモの眉がピクリと動く 「…試験…?」 トモは不安気に聞き返す 「そう…俺と本気でやり合おう… そこでトモの実力を見せてくれ もしも、俺を納得させられたら… 一緒に旅をしよう」 トモの顔が曇る さっき、俺に負けたことを考えているのだろう だが トモにはまだまだ実力があるハズだ 本気でかかってくれば… きっと、トモは強い トモはしばらく考えると 俺を見据えてしっかりと頷いた 覚悟ができたのだろう トモの瞳に決意がみなぎる お互いに数歩距離をとる 本気で行かねば 俺は深呼吸をすると長剣に手をかける
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