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「はっきり言って…トモの実力がわからないし、共に旅をできる状況かどうかもわからない…」
トモは俺をじっと見つめてくる
「だから、試験をしようと思う…」
トモの眉がピクリと動く
「…試験…?」
トモは不安気に聞き返す
「そう…俺と本気でやり合おう…
そこでトモの実力を見せてくれ
もしも、俺を納得させられたら…
一緒に旅をしよう」
トモの顔が曇る
さっき、俺に負けたことを考えているのだろう
だが
トモにはまだまだ実力があるハズだ
本気でかかってくれば…
きっと、トモは強い
トモはしばらく考えると
俺を見据えてしっかりと頷いた
覚悟ができたのだろう
トモの瞳に決意がみなぎる
お互いに数歩距離をとる
本気で行かねば
俺は深呼吸をすると長剣に手をかける
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