第3章~出発~

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長剣はリーチがある分、距離を取りやすい ただ、返しが遅くなる それを克服するには…己のスピードをあげるしかない… ふいに…トモは自分に風の結界を張った そして そのまま空中に浮く こいつ… さっきまでとは闘い方が全然違うな 成長してるのか… 手抜きだったのか… フワリと浮くトモに迷いはない ―――――くる! 俺は咄嗟に体を右に投げ出す ――ドゴォォン!! 俺がさっきまでいた場所には、大きな穴… 風が大砲のように床を撃ち抜いたのだ 冷や汗が頬を伝う トモは両手をこちらに向けている その姿は神秘的にさえ見えた…
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