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中年の男性は部屋の光景に絶句した
血だらけで長剣をダランと持ち、立ち尽くす青年
ボロボロに引き裂かれ、亡くなっている国王
部屋の装飾品は原型を留めているモノは一つもない
誰が見ても青年が国王を殺害したようにしか見えない
「…きっ、貴様!!国王様になんということを!!」
男性が詰め寄ろうとするが
青年は長剣を男性の目の前に突き付ける
男性は息を飲み、足を止めた
ヒロと呼ばれた青年は男性を一瞥すると
国王に視線を向け呟く
「仕方なかった…こうするしか…」
男性はまた激昂し叫ぶ
「なんだと?!…貴様、国王様に拾われたご恩を仇で返したのだぞ?!」
それでも青年が表情を変えることはなかった
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