第1章~始まり~

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中年の男性は部屋の光景に絶句した 血だらけで長剣をダランと持ち、立ち尽くす青年 ボロボロに引き裂かれ、亡くなっている国王 部屋の装飾品は原型を留めているモノは一つもない 誰が見ても青年が国王を殺害したようにしか見えない 「…きっ、貴様!!国王様になんということを!!」 男性が詰め寄ろうとするが 青年は長剣を男性の目の前に突き付ける 男性は息を飲み、足を止めた ヒロと呼ばれた青年は男性を一瞥すると 国王に視線を向け呟く 「仕方なかった…こうするしか…」 男性はまた激昂し叫ぶ 「なんだと?!…貴様、国王様に拾われたご恩を仇で返したのだぞ?!」 それでも青年が表情を変えることはなかった  
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