恋は屋上から

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 「か、課長。あたしも、あたしも好き…です。ずっと前…」  最後の言葉は、課長の唇で遮られてしまった。  「目くらい閉じてくれ。恥ずかしいだろ」  「す、すみません。ビックリしてしまって…」  誰も居ない屋上でそっとキスを交わした。  「これからは、2人の時は課長じゃなくて“マサト”って呼べ」  恥ずかしくて、聞こえない振りをして課長の胸に顔を埋めた。 (マサトさん…)  いつか呼べたらいいな。  あたしの恋は屋上から始まったの。  こんなにも課長が甘い人だったなんて、  それはあたしだけのヒミツ。
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