‐江戸の時代に‐
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「兄上、どうか行かないでください。兄上を失うなど考えられません。 ずっとずっと、想い続けていたことがあります…」 「花…私は行かなければならん。死なぬから安心しろ。 必ず帰る。」 「そんな………」 必ず帰る。といい残し 兄上は、走り去った。 その後ろ姿を、 もう二度と見ることの出来ぬ 後ろ姿を、あたしは、 見送った。
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