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場面変わり、
(……また総司が副長をからかっているな………)
土方の怒鳴り声を聞き、
一人の青年が内心でため息をはく。けれど、外面には表情を出さず、なにを考えているのか分からない。
青年は切れ目で端正に整った顔立ち(中性な顔立ちでもある)に、艶のある黒髪を右下に束ねている。
彼の名は斎藤一。
新撰組三番隊隊長だ。
剣の腕は沖田と一・二を争う。
彼は隊士達に稽古をつける為、道場に向かっていた。
……………が、
斎藤が廊下の角を曲がろうとした時、
沖:「土方さん遅ーい」
沖田のそんな声が聞こえたと思ったら、廊下の角からいきなり沖田が現れた。
斎:「……………!!?」
沖:「うわぁ……!!」
ゴチィィィィィン
いきなりの事でお互い避けられず、
お互いの額が当たり、
見事な音が響いた。
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