第二章 桶狭間の戦い

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二人が返事をして、鉄砲隊五百を率い、桶狭間山に登っていき。織田勢の右翼から鉄砲を雨霰と打ち始めた。 「者ども、目指すは、織田信長の首一つ!!掛かれ~!!」 義忠、従兄弟の本多道忠の兵二千は、織田勢の背後から攻撃を仕掛けた。 前方には、松井宗親の兵二千と義元本陣の兵五百である。 今川勢も、体勢を立て直し、織田勢を挟み討ちにする。 「殿、いかが致しますか?」 筆頭家老の林通勝が、信長に聞く。 兵は、三千から半数に減り、一千五百になっていた。 「勝家、五百の兵を預ける。義元の本陣に攻め掛かり、首を取って参れ!!」 「ははっ」 「儂も、背後に回り、義元の首を取る。残りの兵一千は、我に続け!!」 「おお~!!」 織田勢が歓声を上げる。 信長本陣の兵一千と義忠の兵二千がぶつかった。 「ズドーン!!」 一発の銃声がした後、織田信長が落馬した。 「勝家、陣を立て直しながら清洲城に退却して、篭城致せ!!」 「ははっ」 信長の遺体を運びながら、勝家は陣を立て直しながら、一千五百の兵で今川勢を突破して清洲城に退却した。 今川軍の大勝利である。 義忠が義元本陣に姿を現した。 「父上、御無事で何よりです」 「義忠、よくやった。とりあえず、鳴海城にて軍議を行おう。」 「御意」 信長の死を知った。残りの砦は、降伏した。
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