第一章 出会い

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皆、駿府城に戻った。 三日後の5月15日。評定の鐘が駿府城下に響き渡り、今川家の家臣一同が駿府城内の大広間に集まった。 上座には、義元が座り、左には、嫡男の氏真、右には、養子になった。源次郎。 両左右には、筆頭家老の泰能、飯尾乗連、鵜殿長照、朝比奈泰朝、井伊直盛、庵原忠胤、庵原之政、小笠原氏清、岡部正綱、元綱兄弟、松井宗親、三浦義就、由比正信、などそうそうたる家臣が集まった。 「織田信秀の後を継いだ、織田信長が尾張を統一する前に、儂は、天下平定のため、京の都を目指し、数年後には、上洛致す!」 義元が皆に宣言した。 「お~お!」 家臣たちから観声のが声が上がる。 「そこでじゃ、家督を嫡男の氏真に譲る。だが、隠居したわけではない。氏真の後見人になるが、実権は儂が握る。」 「今川家の所領は、尾張の一部を入れ、約92万石くらいあるが、その中から次男の源次郎に15万石と焼津城を与える。それと、岡部元綱を付ける。」
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