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帰り道。
「で、お前はなんでいるんだ山岡」
また1人増えた。
「綾がアンタ達と一緒に帰ってるって聞いて心配だからよ」
「山岡さん家の方向こっちなの?」
「ええ、綾の家の近くよ」
そういえば入学式の時一緒に登校したって言ってたな。
「…莉奈も…朝…一緒に…行く?」
「そうね。綾が心配だから一緒に行くわ。良いでしょ?」
「おう」
特に何事も無く、4人は十字路で分かれる。
「じゃあな」
「山岡さん!8時だからね!」
「分かってるわよ。綾行くわよ」
「…うん…またね」バイバイ
朝。
昨日と同じ時間に行くと、既に神崎が立っていた。
「よう。今日は早いな」
「…昨日…待たせちゃったから」
「待ってないから気にすんなって」
「…うん…えへへ」
「何だ?」
「…やっぱり…沢本君…優しい」ポッ
「そんな事無いぞ」
「あっ、綾ーー!!」ブンブン
山岡が手を振り回しながら走ってくる。
「うっせえ」
「…おはよ」
「3人共早いねー!!」
「行くか」テクテク
「俺シカト!?」
ガラッ
「あっ!莉奈ちゃんおh…」
山岡に挨拶した女子が、後ろの俺達に気付く。
「私これからアイツ達と一緒に来るから」
「分かったわ。犯されないようにね」
お前らの中で俺はどんなイメージなんだ。
ガラッ
「おはよう」
今日も変わらぬ1日が始まる。
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