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チュンチュン
「朝か…眠いな」ゴロン
ガチャッ
「起きろ凉ー!!」
「うるせえええ!!」バターン
はあ…目が覚めちまった…
ども。沢本 凉っす。
今ドアを開けて騒いでたのが俺の母親の沢本 香奈で
父さんは出張でパラオという国に行っている。
で、今日は入学式という訳で
「ほら!早く食べちゃいなさい!遅れるよ!」
「はいはい」テクテク
…さて飯を食べ終わり着替えを済ませ歯を磨いた。
時計を見ると7時50分。入学式は8時20分から。
そろそろかな。
「行ってくる」
「行ってらっしゃーい」
のんびりと川沿いの道を歩いていると子供が騒いでいる。
見ると、白い物が川を流れていく。
(…猫?あれ?確か猫って泳げないよね?)
そう思った俺は制服のまま川に入り、猫を抱えて戻ってくる。
「チッ、胸まで濡れた…」
岸に上がると、さっきの子供が駆け寄ってくる。
「ありがとうです!恐いお兄ちゃん!」ニコニコ
「にぁ」
恐いお兄ちゃんって。
「おう 気をつけろよ」
「はいです!」ビシッ
なんか敬礼してきた。だがこれ以上構っている時間は無い。
「じゃあな」
「さよならですー!」ブンブン
(はあ…濡れてて気持ち悪いな…)
そんな事を思いながら歩を進めていく。
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