霞沢高校運動会!

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俺達の順番が回って来た。 「康太、外側からだ」 「任せろ!」 「よーい!」 「「せーの」」ヒソヒソ 「スタート!!」 合図と共に飛び出す。 「よし!トップだ!」 横を見ると、あのキザな野郎の姿は無かった。 「ゴール!!」 そのままトップでゴールした。 ゴール後、キザ野郎が近づいてくる。 「ふっ、今回は僕の負けだ。君をこの白川秀のライバルとして認めるよ」 「認めなくていい」 俺達は意気揚々と綾達の元へ向かう。 「お帰り!流石凉ね!」 「…おめでと…格好…良かった」 「まあ当然だな」 「俺も頑張ったよ!?」 「はいはいよく出来ました」パチパチ 「酷い!」 《次15組目足結べー》 「…不安」 「大丈夫だ。綾の隣には莉奈がいるし、俺も応援してる」 「そうよ。私がしっかりリードしてあげるわ」 「…うん…頑張る」 《15組目並べー》 綾達と走るのはサッカー部の女子にバスケ部の女子など速そうなペアばかりだ。 「よーいスタート!!」 スタートが少し遅れた。 しかし莉奈がなんとか綾を引っ張っている。 「綾あー!いけえー!」 俺が叫ぶが1位のペアには追いつけず… 「…ごめんね…2位…だった」 「よしよし。よく頑張ったぞ」ワシワシ 「…はうぅ…」トローン 「…ねえねえ。私も頑張ったわよ」 「そうだな。よくやった」 「…」ズイッ 頭を俺の方に出している。 「…どうした?」 「察してよ!わわ私もして欲しいの!」 「いや、綾は俺の彼女だからな。特別だ」 「うう…」シュン 「分かった分かった。綾をサポートしてくれたからな」ワシワシ 「うにゃ…あ、ありがと」カァ 「…」ムス 「なんだ綾?」 「…」スッ 両手を差し出す。 「…後で…して…くれるって…言った」 「うーん…これで良いか?」ヒョイ 胡座で座った足の上に綾を乗せる。
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