花姫

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「じゃあね優依!また明日!!」 「じゃあね!」 いつもの通学路。いつもの十字路で友達と別れた私は、いつものように家に繋がる道を進んでいた。 友達と別れた十字路からは一本道で、この先には日が暮れるとちょっと不気味な感じのする森がある。その森を抜けた所にある一軒の家が、私、如月優依(キサラギユウイ)の家だ。 (この森、昔っから苦手なのよね…。) 高校に入ってからは帰宅部で、滅多に暗くなってから通ることはなかった。今日は友達とカラオケで盛り上がりすぎた結果、見事に日が暮れてしまったのである。
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