『小人はガリバーにはかなわない』――グラディア侵略戦

3/50
前へ
/463ページ
次へ
「所詮、戦争はヒュロルフタームとFORSEの戦いだ。人間の兵隊など、いらなくなった。」とか偉そうに言ってたのはどこの誰だったか。 確かに、戦争はなくならなかった。 それは、だれにだって解ってる。 ヒュロルフタームという存在が。 世界の戦闘のシステムを変えた。 「でも、ヒュロルフタームは最初は平和的活用だったんだぜ? 核戦争があって人間が住めなくなった地上を作り直すための」 「そうなのか?」グラムは今まで抜いた草を綺麗にひとつにまとめながら、「でも、実際は違うじゃねえか。ヒュロルフタームが平和的活用の為に作られたってんなら、今俺らはこんなところにいないぜ?」 そうだな、と頷いてサリドは遠くを見る。 そこからは綺麗な青空と大きなコンクリートの建物が一、二個が見えるだけだった。
/463ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加