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目覚めるとそこにはいつもと変わらない見慣れた景色が浮かぶ。
額に汗を流しながら、ボソボソと持論を盛り上げる教授。
どうやらインディアンの栄華と滅亡について熱弁を繰り広げているようだ。
辺りを見回すと教室の後ろ6割ほどの生徒が完全に机と顔面とを合わせうつむいている。
(何の為に大学通ってんだか、、、。)
急に客観視するオレ。
今日からついに7月に突入、梅雨残りのじめじめした熱気が教室を包んでいる。
さっきまで居眠りを決め込んだツケか、背中にはベットリと汗が溢れ気持ちが悪い。
「やっと起きた。」
トーンを抑え、うんざりしたような声がする。
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