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虚ろな意識だが目を少し開き辺りを見渡す。
どうやらあの子供は助かったようだ。保護者らしき人に寄り沿って泣いている。
それと同時にサイレンの音が近づいてくる。多分パトカーと救急車の音だろう。
特にパトカーの人は驚くだろうな。さっき警察署で自殺しようとしたわたしにまた会うのだから。
少しずつだが意識が遠退いていく。
これが死か。
だけどこれから死ぬのにわたしは心の中で呟いた。
死ぬのってとてもつまらない。
星中 春紫苑。
18歳。
わたしは死んだ。
……………死んだはずだった。
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