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僕はミルクティをゆっくり、ゆっくり飲んだ。
彼女は僕のとなりで足をハタハタと動かしている。
その姿は愛らしくて仕方がなかった。
そして、最後の一口になったとき、不意に彼女が口を開いた。
「君はさぁ、悪魔と天使の存在を信じる?」って。
僕は短く「うん」と答えるとその一口を飲み干した。
「そっか。ありがとう」彼女が小さく囁いた。
そして僕の肩に頭を乗せながら眠るように死んだ。
彼女はとても優しい笑顔をしていた。
死んでも尚、彼女は笑った。
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