はじめに

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「寒いね」 僕の言葉は空に響いた。 帰ってくるはずのない言葉を待ち続けた。 「今度は一緒にミルクティ飲もうね」 息は白く染まり、鈍色の空に消えていく。 それからは、ただそこにいた。 瞼が重くなって来た頃、白い綿毛のような雪がちらほらと降り始めた。 それらは、まるで踊るかのように中を舞い、幻想的で美しかった。 「君と」 そこで僕は眠りについた。 永遠に覚めることのない深い眠りへと。 君と出会って、本当に幸せでした。
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