★第2章★

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家で何度も何度も着た制服を身につけ、いざ入学式へ! 桜が舞うこの季節。 行き交う人からどことなくわくわくした緊張感が垣間見える。 新しいことが始まるこの季節が1番好き。 短くてパンツが見えそうなスカートの裾を気にしながら、春の風を頬に受け、自転車で高校へと向かった。 中学時代の友達はみんなバラバラの高校へ行ってしまったけど、 友達作りは好きだし、なんとかなるでしょ♪ 高校に着くと、もうかなりの学生が来ていて中庭がごった返していた。 名前、名前ーっと。 1組から順に校内の掲示板に張り出されたクラス表から自分の名前を探す。 それにしても... みんなかわいい名前だなぁ... うらやましすぎる... 小さなため息を吐きながら「藤井華子」を探していると 「あっ、あった!6組だ!」 クスッ ん?今誰かに笑われたような... 「俺とおんなじクラスだね。よろしく。」 突然、後ろで甘く優しい声がした。
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