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「ありがと。でも腕痛いし、くっつきすぎなんだけど」
『しょうがね‐だろ。我慢しろ』
そう言われ、おでこをペチンと叩かれた
でも流石にこれは…恥ずかしい
─扉が閉まります。ご注意下さい─
「苦しっ…」
ただでさえ密着していた体が
人混みで押され、さらにくっつく
…すごく、緊張する
私の身長は162cm。陸は178cm…
頭一つ分くらい違う身長差
『空、もうちょっと痩せろよ…苦しい…』
「あんた…女の子に対してなんてこと言うのよっ!!」
狭いけど手を上げて陸のほっぺをつねってやった
『い…いひゃいからやめへくらはい』
「うっさいばか。謝りなさいよ」
『ごめんなひゃい』
「よろしい」
私の手から解放された陸のほっぺは
少し赤くなっていた
頬を触りながら、若干涙目になっている陸
ちょっと可愛い…
身長は高めだけど
顔はどちらかと言うと幼い方
人懐っこい笑顔でクラスの女子以外にも人気がある
…バカだけど
私も最初はそういう陸に惹かれた
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