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電車から降りる時も、陸が手伝ってくれた
悪態つきながらも、優しい陸
「アリガトーゴザイマス」
『棒読みって…もっと感情込めろよ‐』
「はいはい。ありがと」
『はいはい、は余計だけどよく出来ました』
そう言って陸は笑顔を向け、私の頭を撫でた
他の人達から見たら
恋人同士に見えるかな…?
でも…
「…こんなことしてたら、佳奈に誤解されるわよ?」
佳奈の事が頭に浮かぶ
だって…友達だから…
『そんな心配しなくても大丈夫だって。
俺と空は"友達"ってちゃんと分かってるし』
「…そっか。」
佳奈も私の気持ちは知らない
陸が佳奈の告白をOKしたとき、嬉しそうに話してくれた
私はいつも、嘘をついている
本当はその話を聞いたとき、凄く辛かった
なのに「応援してるよ」なんて言って…
私、嫌な女
本当は陸に気付いて欲しいって…思ってる
私、あなたのことが好きなのに…
こんなに、好きなのに…って…
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