0人が本棚に入れています
本棚に追加
『お‐い。空、お前さっきっからボーっとしすぎ。少しは俺の話を聞いてくれよ。じゃないと陸くん拗ねちゃうぞっ』
陸の顔を見たら頬を膨らませ、ぶりっ子みたいに両手を顎につけていた
「はいはい。陸くんごめんねぇ、寂しかったかぁ」
私は陸の頭を撫でてあげた
さらさらふわふわで、子犬のような手触りの陸の髪
セットしてるであろう髪を両手でわしゃわしゃっとする
『空さん、やりすぎです。ぐちゃぐちゃになったじゃんかっ』
「可愛い可愛い。犬みたいで」
『犬じゃないから!俺人間だから!』
これで付き合ってないとか嘘みたい
でも現実に付き合ってないんだよね…
ただの"友達"
たとえ彼女と別れても、私と付き合うことはないだろう
いつだって"友達以上恋人未満"
私のせいで別れたって言ってくる女の子も少なくない
私だって…この距離は保っていたい
皆は恋人になれるだけ、羨ましいよ
最初のコメントを投稿しよう!