あの子と僕。

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幸せな日々は、 すぐ過ぎ去っていった。 しばらくして、 またあの子は不登校気味になった。 一度体調を崩したのがきっかけだった。 楽しい遊びを見つけたようだ。 あの子がいないから 学校に行く意味がなくて 遅刻と欠席を繰り返した。 精神的な問題が前からあったから、 無断欠席も遅刻も許された。 地味に使える。 あの子が不登校気味になってから 2週間が経つ頃。 夜、あの子からメールがきた。 [へい] [へい?] [これから家出するからw] 驚いた。 でも、口調からして、 嘘か、冗談、 又はなんか裏があるんだ と思った [どゆことなのw] [だからw家出するw] [どこにだよw] 冗談として、聞いたつもりだった [流石にいえねぇよ] いきなり真剣な口調。 驚くと言うよりも 怖いと言うよりも 悲しかった [なんでよ] こっちも真剣になった [家出する場所言ってどうすんだよ もしものためだよ] …そうだよね 僕になんか言わないよね あの子の事だから [これは俺の問題]とか かっこつけるんでしょう? 次の日、案の定あの子は休んだ。 学校にいたくなくて、 まっすぐ家に帰った。 [帰ったなう!] 暗い気分を悟られないように わざと明るくメールした 。 [おかえり、ごめんね 聞きたいことあったら聞いて。 答えられないかもしれないけど] テンションは合わせて くれないか、やっぱ [学校には来ないのー?] テンションを下げないよう、 ?の前にーを入れた。 [距離的に行けないかな] 遠い所にいるのか。 […会えもしないん?] なまりをつけたのも、 テンションの為に。 そんな努力も虚しく、 テンションは下がっていく。 [できない、ごめん] 自我が保てなかった。 叫んで 投げて 壊して 泣いて 倒して 崩れて どうしようもなくなって 先輩にメールして 頑張って落ち着かせた。 嫌だよ 会えない?嘘だよね? なんで?僕が嫌いなの? 会いたいよ せめてメールは返してよ ねぇ お願い 叶えてよ 今日何の日だと思ってんの? 一年に一度、 会うことを許された2人が 会って話ができる 七夕だよ? そんな日に会えなくなるって どういう事?
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