過去

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涙をこらえながら私は一人バスの中で歯をくいしばっていた。 バスから降り、家まで歩く 家の前までくると、人影が見える。 たかしだ。 待っててくれたみたいだ。 たかしとはクラスは違うけど学校は一緒。 でも彼はいつも車で帰っていたから、私より帰りが早い。 家に入ると、私は我慢できずに泣いてしまった。 気づけば泣き虫な私。 たかしが優しいから、ついつい甘えて泣いてしまう。 泣いている原因が元彼でも、彼は優しく慰めてくれた。 「仕方ないよ、ずっと好きだった人なんだから当たり前だよ」って。 たかし「忘れなくてもいい、てか、忘れちゃだめだよ」 私「そんなのたかしに悪い」 たかし「それは気にしなくていいよ。時間がたてば俺のほうが濃くなるかもだし」 彼は高校生にしては大人だった。 でも、私は負けた。
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