突如現れた“最強”

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桜の花びらが咲き乱れ春の装いを感じさせる季節。 高校の入学式が近づいた2人の新入生が桜の咲く公園のベンチで静かに会話をしていた。 新入生A「なぁ。」 新入生B「なんだ?」 新入生A「お前、あの噂知ってる?」 新入生B「どの噂だよ(笑)」 新入生A「北中しきってた、島金いるじゃん?」 新入生B「あ~、あのバカでかい奴か。」 新入生A「あいつがさぁ、北中のタメや後輩を集めて1人の男を袋にしようとした話。」 新入生B「その噂少し知ってる!詳しくは知らねぇけど気の毒だよなその男…。」 新入生A「いやよ~、そう気の毒でも無ぇんだよ。むしろ気の毒だったのは北中の不良達。」 新入生B「北中の不良達が気の毒?あそこは集まれば50は固い人数いんだろ?」 新入生A「あぁ…そうなんだがよ50人ほとんどが返り討ちにされたらしいぜ…。」 新入生B「マジかよ…たった1人だろ?どんなバケモンだよ…頭はってた島金を含めてガタイ良い奴結構いたべ?」 新入生A「その男は格がちげえんだってよ…。北中の中にはソイツにビビって途中で逃げた奴らがいて、その中に友達がいてよ…。この話はソイツから聞いたんだ。多分マジ話だろ…。」 新入生B「…マジかよ。」 新入生A「バケモンだよな…。」 新入生B「あぁ…。」 新入生A「しかも、その男、轟山に入学するらしい…。」 新入生B「…!マジかよ!?俺もお前も轟山じゃねぇか…。」 新入生A「なるべく関わんないようにしようぜ…。」 新入生B「確かにな。どういう奴かわかんねぇの?」 新入生A「身長は確か175くらい、ソフトマッチョで、銀パのウルフだってよ…。」 新入生B「そんな目立つ奴なのか?名前は?」 新入生A「確か、狼賀 青春(ロウガ トキハル)。」 新入生B「ロウガ トキハルか…初耳だな…。」 新入生A「俺も初めて聞いたわ。無名の奴にそんな大胆な事できるもんなのか?」 新入生B「俺に聞かれてもな…。まぁ近づかない方が身の為だろうな。(汗)」 新入生A「確かに。入学式になればどんな奴かもわかるだろうし。島金も確か轟山だからな。」 新入生B「入学式早々荒れそうだな…。」 新入生A「全くだ」 こういった噂は各地で広まっており、そうした噂を流している者達やその噂を聞く者達は皆、総じて語り中に生唾を何度も何度も飲んでたという…。 勿論、この2人も話中に生唾を何度も飲んでいたのは言うまでもない…。
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