突如現れた“最強”

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轟山高校の入学式を3日後に控えた晴れの日。 島金敗北の噂はその勢いを留める事を知らずに市内の奥の奥にまで轟かせていた。 当の本人はというと… ーーーーー 島金「はは…。」 ??「どうしたんだよ?急に笑いだして(笑)」 島金「いやよ~あの野郎があんなつえぇとは思わなかったぜ…はは。」 ベッドの目の前にある椅子に座っていた男は島金に対し質問をした。 ??「ロウガだっけ?」 島金「狼賀 青春…。」 島金の口調が一瞬にして重くなった。 島金「鬼塚~。変な事は考えんな。俺が兵隊集めた所で袋にするどころかされちまったんだからよ。」 鬼塚「どんな奴かはやりあわねぇとわかんねぇな。」 島金「…お前は確かにこの街のタメの代で最強だが、アイツは倒せねえよ。」 鬼塚「それじゃあよお~。最強じゃねぇだろ?」 鬼塚はそう言うと同時に微笑した。 島金「やめとけ。」 鬼塚「まぁよ。とりあえずは国栄に様子見に行ってもらってるから。」 島金「馬頭か。」 鬼塚「あぁ、様子見にしちゃあ上出来だろ?」 島金「確かにな。だが多分、馬頭ですら青春には勝てねえよ…」 鬼塚はそれを聞き再び微笑した。 鬼塚「あーあー(笑)わかったからお前はとっと病気治せ(笑)な?」 島金「そうだな(笑)」 その後、2人は普通の雑談をし初めてこの話題には触れなかった。 ーーーーー 場所は変わって田町駅。 そこに身長185は下らなく、寒さの残る初春なのにも関わらず白タンクトップ一枚のガタイMAXの男がいた。 髪は坊主で、サングラスからうっすらと見える目付きは鋭く、綺麗に整った髭を生やしていた。 すれ違う人達はその男となるべく目を合わせないようにし、避けながら歩いていた。 その男から発せられている黒い雰囲気のような物が通行人に道を空けさせていた。 男の名前は馬頭 国栄(メズ クニヒデ) この街の新高校生の代の中でNo.2と呼ばれている。 馬頭は近くのコンビニの前に腰を降ろし、携帯を開いた。 馬頭携帯「プルルルル プルルルル」 馬頭携帯「ガチャ」 馬頭の仲間A「まだ見つかってねえよ?そっちは?」 馬頭「こっちもだ。」 馬頭の仲間A「どこいんだろうな?そのロウガ トキハル…。」 馬頭「わかんねぇ…。あっキャッチ入ったわ!」 馬頭の仲間A「おう。」 馬頭「もし」 馬頭の仲間B「国栄!ロウガいたって!」 馬頭「場所は?」 馬頭の仲間B「コスモ!」 馬頭「おっけぇ。」
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