突如現れた“最強”

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馬頭「…ハァハァ…うっ…。」 青春「合計15発。」 馬頭「…ハァ…ハァ……?」 青春「お前に俺が"入れさせた"打撃の数だ。」 馬頭「・・ハァ…ハァハァ・・・・。」 馬頭はゆっくりと立ち上がった。 馬頭(はえぇ…たった一発…全く見えなかった。) 馬頭(あんなつえぇパンチ持ってんのかよ…。) 馬頭は立ち上がったが脚はフラフラだった。 馬頭「・・ハァハァ……クソがぁ!!!!!!!!」 馬頭は渾身の力を振り絞った左のストレートを放った。 が ボンッッ!!!!!!!! 青春の強烈なカウンターパンチが馬頭の左ストレートを喰らう前に、正確に腹を捉えた。 馬頭「うっ……!!」 ドンッ ズンッ ボンッッ! 青春の強烈無比な3連攻撃が馬頭の体の至るところに深く鈍いダメージをつけた。 馬頭は立っているのがやっとだった。 馬頭「…ハァハァ…ハァハァハァ………ハァ…。」 青春「後10発…残ってる。」 馬頭「……ハァハァ。」 青春「続けるか?」 馬頭の仲間達は誰に言われるでも無く、同時に生唾を飲み込んだ。 馬頭「はっはっはぁっ!!!!」 青春「?」 馬頭「中途半端は性にあわねぇんだよ!!!!!!」 青春「そっか。」 ブォンッ!!!! 青春の強烈な左ストレートが馬頭の顔面を真っ正面から捉えた。 馬頭はその巨体をゆっくりと弧を描かせながら後ろに倒した。 馬頭「……………。」 青春「…。」 青春「6発か…。」 馬頭の仲間達は唖然としていた。 青春「お前らは良いの?」 馬頭の仲間達は全員揃って頭を激しく縦に振った。 青春「あっそ(笑)」 青春はそう言うと駐車場を立ち去ろうとした。 仲間E「…待て!」 青春「?」 仲間E「そんなにつえぇのに……なんで名を上げようと思わなかったんだ?」 青春「売られた喧嘩しか買わねぇんだ俺(笑)」 仲間達(こんな化けもんが…。) 馬頭の仲間達は大きい生唾を再び飲み込んだ。 青春「あっ。」 仲間達(ビクッ) 青春「お前ら轟山?」 仲間達「あ、あぁ…」 青春「そっか。じゃあよろしくな。」 仲間達(コイツも轟山かよ…!) 馬頭の仲間達は揃って思った。 今年の轟山は荒れると…。
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