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狼賀 青春という名前は、入学式を明日に控えた今日すでに、東京にまで広まっていた。
突如現れた"最強"として………。
―――――
島金「よぉ馬頭…。お前もやられたらしいな。」
馬頭「アイツは異常だわ(笑)俺相手に手加減しやがったからな(苦笑)」
馬頭「中学の時からあんな強かったのか?」
島金「いや、奴はぱんぴーだった。」
馬頭「デビューしたって事か?」
島金「なんつーかアイツは自由な一匹狼タイプだったからよぉ。あんまよくわかんねぇんだ。彼女は常にいるってのが腹立つけどな!(笑)」
馬頭「それは殺すしか無いな!」
島金「まぁ冗談は置いといて…青春はやっぱ強かったか?」
馬頭「強すぎだわ(笑)アイツが不良やってたら俺も修吾も死んでたかもしんねぇからな(笑)」
島金「ありえるな(笑)」
馬頭「てかなんでお前はロウガを詰めようとしたんだ?」
島金「アイツが髪を銀にしたのは卒業式当日。あそこまで自由にされるとさすがに頭の俺がナメられてると思って腹立ってよぉ…。って考えてたら大袈裟に人数集めて見せしめに袋にしようと思ったんだ。」
馬頭「それが返り討ちになるんだもんな(笑)結果、その一件でロウガは有名になった。それが無かったら無名人って事か?」
島金「まぁそうなるわな(笑)」
馬頭「世の中、広いな!上には上がいっぱいいるな。そして
………お前は、物凄い奴を目覚めさせたのかもしんねぇな…。」
島金「それは間違いねぇな…。」
馬頭「誰も逆らえない前代未聞の高校デビューってとこだな…。最強の高校デビュー…。略してS.K.D。」
島金「S.K.D…悔しいがちょっとカッコいいな。」
……
………
馬頭「さてと、」
島金「解散する?」
馬頭「そうしようぜ。お前もようやく怪我治ったんだから明日の轟山入学式に向けて早くモチベーション戻せよ。」
島金「おう!じゃ、また明日な。」
馬頭は手を振り去っていった。
―――――
島金を筆頭にした北中の全不良をぶちのめし、馬頭相手にタイマンをはり、手加減をして勝った。
狼賀 青春の
この2つの噂は、明日の轟山高校の入学式に向けて準備をしている不良達の心に確実に火をつけていった。
余りに余ってる血をたぎらせている不良達を歓迎するかのように、
第22回東京都立轟山高校入学式は始まるのであった。
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