124人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなの分かんないじゃないか。もしかして、ということがあるかもしれないだろ。何だ?矢野、独り占めしたいくらいに気に入ってんの?瀧本のこと」
「柳井には関係ないよね。瀧本君にちょっかいださないでくれるかな。彼も返答に困るでしょ。その柳井のそういうところ直したほうがいいと思うなぁ」
「お前も随分と今日は口が回るんだな。それは瀧本に本気ととってもいいのか?」
「どうとでも思えばいいよ。でも、瀧本君に変なこと言うのはやめてよね。このドS」
「ハッ、可愛い顔に似合わない言葉遣いだな。お前の本性を知って瀧本も引くんじゃないか」
「それはお互い様だよ」
ノンストップの言い合を繰り広げてる先輩2人は雰囲気も口調も悪くなってます。
僅かに桜の風景が霞んでしまうくらいにそれはまー黒い。
これまで生きてきた中、それなりに黒属性の方達とはお会いしましたよ。知り合いにもいるから免疫はついていると思う、それでも一歩や二歩後ろに下がりたくなる身体にアハハと心のなかで笑った。
いつまで続くんだろうこの言い合い。
入学式会場は前なのに直ぐに入れそうにないです。
‐End‐
最初のコメントを投稿しよう!